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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/10/21

【群馬】太田市はスケートパークの延長を検討

太田市は北関東自動車道太田強戸SIC付近で2020年度に工事が延期となっていたスケートパーク整備事業について、施工場所を北部運動公園(上強戸町2079ー3)の北広場に変更し、事業を再開する。22年度は実施設計業務を進め、23年度に工事を単年で完了させる。24年度からの供用開始を目指す。第6次実施計画では22年度事業費750万円、23年度1億4250万円で整備工事を実施する。
施工場所は既存の建物などを撤去する必要がない北部運動公園の北広場を選定。現在はイベント開催時などに駐車場として活用されている。校庭などで使用されるグラウンド用の砂が敷いてある状況。敷地面積は約6500uとなる。
コースはスケートボードやインラインスケート、BMXの使用を想定しており、広さは2500u程度を予定。現場打ちコンクリートで整備する方針としており、県内初のPC製コースとする。レイアウトについては太田強戸SIC付近で計画していた際に実施した設計内容を基本とする考え。コースは、19年に新潟県南魚沼市にあるスケートパークを参考に視察を行い、決定した。また、夜間の使用も見込んでいるため、照明工事も行うこととなる。
トイレなどの設置も必要となったため、経費がかさむこととなり、20年度の当初予算には工事費1億円を計上していた。基本設計、実施設計は技研コンサル(前橋市)、測量設計は地測設計(太田市)が手掛けていた。しかし、新型コロナウイルス対策へ予算を重点配分するため20年度6月議会で大型事業の見直しが求められ、当初計画は延期となっていた。
市はスケートパーク整備の基本方針を◇利用者と地域との交流の場を創出する◇SS(ストリートスポーツ)普及のための拠点とする◇子供から大人、未経験、初級者から上級者までが楽しめるバランスの取れたコースレイアウトとする◇華美でなく、誰もが気軽にSSを楽しめる施設とする−と定めている。
スケートボードはオリンピック正式種目に採用され、東京五輪では男女合わせて金メダル2つ、銅メダル1つを獲得する快挙を成し遂げている。注目を集める同競技の練習拠点として広域からの集客を図り、地域の活性化を図る。