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建設新聞社
2021/10/21

【東北・岩手】12月10日まで提案書/北上学園専北DX推進事業

 専修大学北上高等学校第1校舎建て替えを進めている学校法人・北上学園(岩手県北上市新穀町 宮岡孝之理事長)は、「同校『未来を創る学び』のためのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた基盤整備事業」(専北DX推進事業)に係るプロポーザルの手続きを開始した。提案書の提出期限は12月10日17時とし、同14日にプレゼンテーションを予定。同17日に選定業者を公表する。
 同校は経済産業省の「未来の教室事業」の実証校に指定されており、デジタル技術の適正導入により主体的な学びの実現や教職員の働きやすい環境づくり、新校舎の機能充実に向け「専北DX」を実施する。
 参加資格は、単体またはグループ構成企業(構成員数は任意)とし、過去5年間、情報漏洩などの情報セキュリティに関する事項について判決により罰金、和解金の支払いがないことなど。
 同事業は、第1期(DX推進に向けた一体的な基盤整備ビジョン策定)、第2期(新システム稼働に向けた基盤構築)、第3期(新校舎運用開始に基づくシステム本格稼働・保守・メンテナンス業務)に分かれており、このプロポでは、ビジョンの策定支援や第2期以降のハード・ソフト仕様の作成支援を行う第1期の事業者を選定する。第2期以降の契約に関しては、選定された事業者を優先契約者として、第1期で作成した仕様書に基づき、事業推進に関する全部もしくは部分的な契約を行う予定。事業期間は第1期から順に、2022年8月31日まで、23年3月31日まで、23年4月1日〜28年3月31日までとなっている。
 提案内容は▽第1期の具体的な実施提案(策定支援の具体的方法・タイムスケジュール、経費の考え方・概算見積)▽第2・3期の事業検討の方向性▽業務推進に関する体制▽これまでの事業実績・導入実績―とし、第1期についての策定支援の妥当性、実行性の高いビジョン策定に向けた工夫・配慮事項、取り組みに関する費用対効果、第2・3期についてのトータルライフコストの視点からの事業費に関する基本的な考え方などの7つの観点で評価する。11月18日までを現地調査や事前ヒアリングの期間としているほか、最終的なプロポーザル要項は11月22日に公表する。
 20日には同校で記者会見を開き阿部伸校長は「事業者と相談しながら学びの改革、教職員の働き方改革など環境を整えていきたい。デジタル環境の整備は大きな要素となる」と語った。
 計画する新校舎は、RC造4階(PH階)建て、延べ5145・99平方b。▽未来を創る学びの場▽明るく、シームレスな校舎▽ダイバーシティ&インクルージョン―などが特徴となる。現在、渡辺・NASCA・アトリエR設計JVにより実施設計が進められており、23年4月の供用開始を予定する。

 提供:建設新聞社