大阪市は、大阪港駅に近い港区築港埋立地区を今後埋め立て、ホテルやマンションの開発を想定したPFI事業を目指す方針だ。現在海となる同地区を埋め立て約5・1fの開発用地を創出。今後デベロッパーなど民間事業者とのヒアリングを行い、事業の可能性を検討する。
対象地は港区海岸通2丁目地先。埋立地の面積は約5万1000平方b。同地区はみなと通の南側となり、北側には海遊館などがある。船による移動が可能となれば、USJや夢洲など湾岸エリアの施設ともアクセス性が高まる立地で、今後IRが誘致できればさらに魅力が増すエリアとなる。
本年度の官民連携事業導入可能性検討調査の結果を踏まえて、順調にいけば2022年度に実施方針素案の作成、23年度に関係者との調整、24年度に実施方針案を公表する予定だ。その後、民間事業者からの意見を募集、特定事業の選定を行い、早ければ25年度にPFI事業者を募集する。
市は、同地区の官民連携事業導入可能性検討調査を中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)に委託。22年3月1日までに調査を終える。
今回の業務ではデベロッパーなどへのヒアリング調査、事業手法やヒアリング調査での提案に対する収支、事業評価の検討、都市計画法や港湾計画などの修正の整理などを行う。
港区築港埋立地区で埋め立てを含む臨港緑地整備事業の実施に当たり、財政負担の軽減と民間事業者による緑地整備などの有効活用を目指すため、官民連携事業の導入可能性を検討する。同地区は現在、港湾計画上緑地となっているが、民間事業者からホテルなどの提案があれば、港湾計画の変更も検討する。
提供:建通新聞社