建通新聞社(神奈川)
2021/10/19
【神奈川】横浜市 東部と南部方面校の建替事前調査は
横浜市教育委員会は、神奈川区内の東部方面校の建て替えに向けた事前調査業務の委託先選定で一般競争入札を行い、じつ建築設計事務所(横浜市南区)が423万円で落札した。一方、南部方面校建替え・新設の事前調査業務の入札は不調となり、内容を若干見直した3回目の入札手続きを進めている。入札期間は10月22〜26日、26日に開札する。
「東部方面校建替えに係る事前調査業務委託(その3)」は、二谷小学校と斎藤分小学校の小規模校対策を、統合を含めて検討する。
既に二谷小の全面建替えに伴う学校規模適正化に関する説明会を開き、統合する場合は▽存続校地は二谷小▽2022年度以降建て替え基本構想を策定▽設計に3カ年▽工事に3カ年―などのスケジュール見込みを保護者らに説明した。
今回の業務では法令確認の他▽建替敷地の検討▽複合施設の検討▽ブロックプランの検討▽全体スケジュールの検討▽概算額の算定―などを進める。委託期間は22年3月まで。
二谷小の所在地は神奈川区平川町11ノ1、敷地面積7611平方b。近隣商業地域にあり容積率が200%で最大約1万5000平方bの建築が可能だ。
斎藤分小の所在地は神奈川区神奈川区斎藤分町34ノ1。敷地面積9491平方bで用途地域は第1種低層住居専用地域。地域防災拠点を含めた跡地利用は未定。
入札には6者が参加し、落札者以外は最低制限価格を下回った。
南部方面校調査、2回目も不調
「南部方面校建替え・新設に係る事前調査業務委託(その4)」では、戸塚区内の児童数急増に伴い、隣り合う小学校2校を敷地2万7000平方b内に新設する計画。
対象校は明らかにしていないが、東戸塚小(戸塚区吉田町88)と舞岡小(戸塚区舞岡町534)が推測される。
業務では既存校舎で学校を運営しながら新設校と建替校を配置する複数のパターンを検討し、必要な仮設校舎や仮グラウンドの確保を考える。プールと給食室、図書室、グラウンドなど2校で共用可能な施設やブロックプランを検討し、基本計画〜基本設計、仮設校舎建設と解体、既存校舎解体と2校新校舎建設のスケジュールを作成。概算費用も算出する。委託期間は22年3月まで。
一般競争入札の参加資格は「建築設計」の登録がある市内中小企業。業務実績で要件有り。
これまでに行った2回の入札は、いずれも応札者が全て最低制限価格を下回った。提供:建通新聞社