堀江商会(本社・富山市婦中町外輪野1430番1、林泰三代表取締役社長)はこのほど、CPDS認定セミナー「施工管理改革2021 ICT施工内製化と普段使いを実現!」を、同社のセミナールームで開催した。建設システム、トプコンとの共催。
測量機販売会社としては、北陸初のセミナーで、堀江商会が県内初の取扱代理店となった「杭ナビショベル」をお披露目。小規模ICT施工現場など普段使いに最適で、現場の働き方や生産性向上に貢献するシステムの特長を説明したほか、実際に「杭ナビショベル」のデモ機で実体感してもらい、その有用性をPRした。
セミナーは、午前と午後にそれぞれ同様の内容で開催され、建設会社の現場技術者ら延べ25人が参加。
開会にあたり、堀江商会の林社長が、「セミナーはコロナの影響で延期していたが、ようやく皆様の前に杭ナビショベルを披露できる。県内で実機体験の機会はなかなかない。マシンガイダンスを存分に見て触ってほしい。忙しい時間を割いて来ていただいたが、貴重な情報でお返ししたい」とあいさつ。
座学ではまず、建設システム営業部北陸営業所の齊藤智和所長が講師を務め、「ICT施工は少しハードルが高いイメージだが、より良い技術であり、その技術をICTの指定現場だけでなく、従来の現場にも落とし込むことで、生産性が上がる」と強調した。
さらに、ICT土工の5つのプロセスとして、(1)3次元起工測量(2)3次元設計データ作成(3)ICT建設機械による施工(4)3次元出来形管理等の施工管理(5)3次元データの納品−を挙げ、「5つのすべてを行うだけでなく、いろんな組み合わせがある」と述べた。
また、施工状況をWEBで確認する遠隔臨場について、実際のシステムを用い、一連の流れを紹介。3次元設計データの作り方と活用方法も解説し、現場の生産性が飛躍的に向上するメリットを分かりやすく伝えた。
一方、トプコンソキアポジショニングジャパンコンストラクション東日本営業部東日本営業グループの伊藤久晶氏は、杭ナビショベルの概要を紹介し、「お使いの「杭ナビLN−150」を、マシンガイダンスシステムのセンサーとして利用し、専用のタブレットに3次元設計データを入力することにより、リアルタイムでバケットの刃先をガイダンスするもの。小規模なICT工事現場に最適」と説明。
杭ナビショベルの特長には、▽杭ナビを活用したICT建機システム▽GNSSタイプのICT建機で必要なローカライズ作業が不要▽上位機種と同等の安定したICT施工精度を実現▽6トン未満の小型ショベルにも装着可能▽1つのタブレットで測量から施工まで可能▽高いコストパフォーマンス▽ランニングコスト不要−を挙げ、機器構成や運用方法、稼働までの流れも紹介し、トラブルシューティングが容易な利点を説いた。
セミナー参加者はその後、敷地内の体験会場に移動。杭ナビショベル、快測ナビを使った位置出し誘導体験の2班に分かれて実機を体感。担当者の説明を受けながら、理解を深めていた。