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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/10/18

【群馬】安中市の市庁舎・防災拠点センター建設基本構想


安中市は18日、市庁舎・防災拠点センター建設基本構想を示した。建設地は安中高校跡地(安中2−13−7)。基本計画策定と基本設計は一括で年内の公募型プロポーザル公告へ準備を進めている。実施設計は入札か随意契約か今後決める。2022年11月から旧安中高校の解体設計と解体工事を進める。庁舎建設工事業者の選定は23年12月ごろに予定している。
基本計画策定および基本設計業務委託料は、25日に開かれる臨時議会に上程する一般会計補正予算案に測量委託料や執務環境調査委託料と合算した1億577万6000円を盛り込んだ。
建設地の安中高校跡地は現在の市庁舎から南東へ向かった約200mの距離に位置。敷地面積約1万7000u、用途地域は第2種住居地域となっている。建ぺい率は60%、容積率は200%。
新庁舎には災害時に災害対策本部となる(仮称)コントロールルームを配置する。平常時は会議室や防災学習の場など、市民が利用可能なスペースとして使用する。このほか、人口減少に伴う職員数変動や、市内既存公共施設、市内団体などの入居施設の老朽化に伴う利用希望などに対応するため、事務室として必要なスペースについては、壁で区切らず、オープンフロアオフィスとして整備。パーテーションにより、簡易に間仕切りを設するなど、状況に応じた使用ができるようにする。また、テナントスペースなども確保し、市民が気軽に集うことができるカフェや飲食店、売店、郵便局、銀行などの入居も想定している。
敷地には防災広場を整備し、かまどベンチやマンホールトイレ、防災井戸などを設置する。平時は防災体験学習や交流広場として活用する方針となっている。
新庁舎は建設費のコストダウンや市民・職員の使いやすさ、オープンフロアオフィスとして整備する観点から3階建て程度を想定。延べ床面積は基本計画策定業務の中で検討する。また、職員一人当たりに必要となるスペースや書庫の数、パソコンなど什器類の調査などを行う執務環境調査も延べ床面積検討の参考にする。執務環境調査は12月から22年4月にかけて行う。
整備に当たっては庁舎建設基金や地域振興基金、合併特例事業債、緊急防災・減災事業債の活用を検討している。