高知市は県庁前地下駐車場の改修に向け、建築設計を黒岩設計(高知市)、設備設計を進設備設計事務所(高知市)にそれぞれ委託した。履行期間は2022年2月28日まで。22年秋に既存解体、自走化、設備工事をそれぞれ発注し、23年度に1年間営業を休止して改修を進める。
現行の3層の機械式駐車場を解体し、床面を新設して自走式駐車場とする。今回の業務では、これに伴うレイアウトやライン、サインと車両誘導計画の立案・設計を進める。これにより現在222台の収容台数を3分の1程度に減らす。また車路や駐車場などで床、壁、天井のクラックなど老朽箇所の改修、トイレの洋式化とそれに伴うブース改修、倉庫を休憩室や更衣室に改修するための設計を進める。
設備面では、駐車台数減少に伴う換気設備、防火対策に向けた自動消火設備と排煙設備、場内LED化とコンセント設備、消防設備・受変電設備・非常用発電機の改修などに向けた設計を実施する。
既存の駐車場は1992年に供用開始し、施設全体の老朽化が進んでいる。また20年1月の高知市新庁舎地下駐車場の供用開始などに伴い、利用者が大きく減少していることを受け、平面化することで省エネルギー化とランニングコスト削減を目指す。所在地は本町5丁目。
提供:建通新聞社