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滋賀産業新聞
2021/10/19

【滋賀】県企業庁 彦根浄水場の施設整備

 県企業庁は、彦根市八坂町にある「彦根浄水場」について、今後の設計・工事スケジュールを明らかにした。計画している主なものは▽浸水対策工事、▽トイレ改修工事等、▽耐震対策工事、▽非常用発電設備整備工事―。このうち、▽浸水対策工事、▽トイレ改修工事等については、両案件の設計業務を22年3月にも内容を取りまとめ、22年度早期に工事発注を行う。また▽耐震対策工事と▽非常用発電設備整備工事については、22年3月末をメドに基本設計を取りまとめ、今後の方針については、その設計のなかで工事内容等を決定していく。
 同浄水場については、近年の豪雨や地震等の自然災害により、浄水場の冠水や停電による機能停止、土砂崩れに伴う施設破損など水道施設に甚大な被害が発生している。19年度も台風第15号や台風第19号により同様の被害が発生し、長期の断水を余儀なくされるなど、地域住民の生活に多大な影響が生じたことから、所管施設の浸水対策や非常用発電設備、耐震対策を講じる必要があり、彦根浄水場についても、その対策工事を行う。トイレ改修工事については、くみ取り式から公共下水へと接続する。

 彦根浄水場場内の施設概要は次の通り。

▽スクリーン=W1・8×H9b。
▽着水井=RC造8b×13・1b×9・5b池。
▽管理棟=A372平方b、RC造平屋建、電気計装設備、遠方監視制御装置、薬品注入設備(次亜塩注入ポンプ)2台。
▽ポンプ棟=A48平方b、RC造平屋建・B1F(地下構造物A430平方b)、φ200×7立方b/分×63b×110kw×6台。

 各案件を担当している設計は、浸水対策工事の詳細設計が、環境設計(大津市)、トイレ改修設計は、片淵建築事務所(甲賀市)。耐震対策の基本設計は、西日本技術コンサルタント(草津市)、非常用発電設備の基本設計が、エフウォーターマネジメント(大津市)が担当。
 そのほかに、彦根浄水場については、ウォーターハンマー対策として設置された6ヵ所のワンウエー型サージタンクの老朽化に伴い更新・撤去工事も予定しており、22年度からの着手を予定し、1ヵ年での工事完了へと進めていく。実施設計は、エフウォーターマネジメント(大津市)が担当。

提供:滋賀産業新聞