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建設経済新聞社
2021/10/18

【京都】水道広域化推進プランの策定 令和4年秋の首長級会議で最終協議

 京都府はこのほど、水道事業広域的連携等推進協議会の令和3年度第1回幹事会の結果を明らかにした。
 水道施設の老朽化による更新費用の増加や、大規模災害等に備えた水道施設や管路等の耐震化の必要性、人口減少による水需要の減少、水道事業を担う職員の高齢化や人材不足などの課題を抱える中、国は事業統合や施設の共同設置、事務の広域的処理等、市町村域を超えた水道事業の多様な広域化について、具体的かつ計画的に取組を進めていくため、都道府県に対し、令和4年度末までに水道広域化推進プランの策定(公表)を要請。これを踏まえ、京都府は、令和元年10月に水道事業広域的連携等推進協議会を府内3圏域(北部、中部、南部)に設置した。北部圏域は福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町、中部圏域は亀岡市、南丹市、京丹波町、南部圏域は京都市、宇治市、城陽市、向日市、長岡京市、八幡市、京田辺市、木津川市、大山崎町、久御山町、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、精華町、南山城村及び京都府営水道。
 京都府では、京都水道グランドデザイン(平成30年11月策定)の広域連携に係る記載内容を充実させ、水道広域化推進プランを兼ねるものとして改定する。
 プランの主な記載事項は(1)水道事業者ごとの経営環境と経営状況に係る現状と将来の見通し(2)地域の実情を踏まえた広域化パターン毎の将来見通しのシミュレーションと広域化の効果(3)今後の広域化に係る推進方針(具体的取組内容とスケジュール)等。
 府と市町村の協議の場である同協議会において、検討・議論の材料となる広域化シミュレーションを進めている。
 今後、下部組織の幹事会(水道担当部長等で構成)等で更に議論を重ね、令和4年度4〜6月にプラン(グランドデザイン改定)素案、7〜9月に中間案ををまとめ、10〜12月に首長を対象とした協議会の本会議を開催し、プラン(グランドデザイン改定)の最終的な協議を行う予定。
 水道事業の広域連携を巡っては、北部圏域において、舞鶴市と宮津市による窓口業務等委託の共同発注(舞鶴市、宮津市の共同で公募型プロポーザルを実施し、共同審査により委託先を決定。委託業務内容は窓口業務、開閉栓業務、検針業務、調定業務、収納業務、滞納整理業務。期間は令和2年度〜5年度の4年間)、福知山市と舞鶴市による電力の共同調達(共同発注)(令和2年度に入札実施、令和3年度から調達開始。今後も毎年度発注予定)、中部圏域において、亀岡市から南丹市へ水道用水を供給することにより、施設更新の費用の削減、施設の余剰能力の有効活用を図るなどの取り組みが進められている。