松戸市は15日、第143回都市計画審議会を市役所新館7階大会議室で開催し、都市計画マスタープラン改定に向けて全体構成の案を提示した。案では、7つの地域別に方針を設定。このうち、本庁・明地域の松戸駅周辺で、市街地再開発事業や新拠点ゾーンの整備などを推進する。常盤平・五香松飛台地域のうち千駄堀地域では、新駅設置も含めた新市街地整備の可能性を探る。
常盤平・五香松飛台地域と東部地域については、北千葉道路の整備に合わせて新たな産業立地の可能性を検討する。
新松戸・馬橋地域に関しては、新松戸駅東側地区土地区画整理事業により商業施設・住宅などの建設と、駅前広場・アクセス道路の整備を行う。
小金・小金原地域では、北小金駅南口の再開発などにより都市基盤整備や土地の高度利用の促進を図る。
都市づくりの目標は▽安心して住める住まいと地域がある都市▽都市の魅力を感じるまちなかと多様な働く場がある都市▽水・みどり・歴史に囲まれて生活できる都市▽誰もが楽しく快適に移動できる都市▽災害から守られた安全な都市。
土地利用に関しては、市街化区域、市街化調整区域における方針を示すとともに、想定される政策として「鉄道駅中心の集約型都市構造形成」と「広域道路網整備に対応した産業集積促進」を挙げた。
都市計画マスタープランは2022年度からおおむね20年後を見据えるもので、総合計画の状況や社会経済情勢の変化などを踏まえ、必要に応じて見直す。
今後は、12月〜22年1月の案に対するパブリックコメントを経て、同年2月に最終改定案をまとめ、同年3月の改定を目指す。