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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/10/15

【群馬】高崎河川国道は渋川西バイパスの整備概要示す


国土交通省高崎河川国道事務所は国道17号渋川西バイパスについて、今後の整備概要を明らかにした。2022年度以降は2号函渠築造工事のほか、切土工や盛土工を発注する。渋川市渋川地内に整備する2号函渠は1300立方mのコンクリートなどを使用し築造する。切土量と盛土量は合わせて約20万立方mの規模となる。21年度に計画する工事は全て発注済み。
同バイパス整備事業は、渋川市中村地内の国道17号中村交差点を起点に県事業として渋川市金井地内に整備した上信越自動車道金井ICまでの5000m区間が対象。全体事業費は約215億円を見込む。
中村交差点から石原交差点までの現道拡幅区間900mはすでに整備が完了しており、石原交差点から北進し、渋川市道渋川駅前通り線とのあじさい公園入口交差点までの2200m区間については現道活用区間として位置付けている。
あじさい公園入口交差点をさらに北進し、金井ICまでの1900m区間をバイパス区間として整備を進めている。片側2車線で全幅15・5mの4車線道路として整備する。バイパス区間は17年度に工事着手、25年度の開通を目指している。
2号函渠は2連1層で整備する。内空断面が幅9200o×高さ6500oとなり、延長約13mで整備。1300立方mのコンクリートと160tの鉄筋を使用し現場打ちで築造する。詳細設計は中央コンサルタンツ(愛知県名古屋市)が13年度にまとめた。
函渠内を渋川西バイパスが通り、函渠上部を主要地方道渋川松井田線が通過する。工事は渋川松井田線の通行を確保しながら進めていく。詳細な発注時期は、2号函渠整備箇所の南側で近接した位置で佐田建設(前橋市)が築造している1号函渠の工事進捗を踏まえ決める。2連1層の1号函渠は北側、南側に分割して工事を進めている。北側が21年度中、南側は22年度末に完成する見込み。主要構造物の工事発注は、2号函渠で完了となる。
切土工はあじさい公園入口交差点から北へ向かった約900m区間、盛土工は切土区間から、さらに北進した約1000m区間が対象。切土、盛土量はともに約10万立方mの規模となる。