滋賀県長浜土木事務所木之本支所は、冬期通行の利便性のため、長浜市の県道「杉本余呉線」について、トンネルおよび橋梁を含めた全長1・7qのバイパス道路新設を計画している。今年度はルート決定に伴うトンネル部の地質調査と環境調査に着手し、委託中の予備設計を年内にもまとめた後、年明け1〜3月にも詳細設計を発注し22年度(令和4年度)中に完了させたい方針。トンネルの工法や規模・型が決まっておらず事業費・施工期間も未定だが、設計が確定し予算が措置出来れば事業規模から工事は順次、本庁から発注される見通し。
杉本余呉線で計画するバイパス道路は、起点の長浜市木之本町杉本地先と、終点の同市余呉町上丹生地先を2車線道路で結ぶ総延長約1・7q。現道は湾曲し道幅が狭く冬期通行が不便なため、地域の交通環境の向上を図るためこのうち約1・5qをトンネル区間としてのバイパス整備を想定。道路の幅員は最終検討中で決まっていない。
トンネル部も構成施設を検討中のため、自歩行者道の併設の有無や、整備する場合車道と一体型か別々で整備するか、トンネルの規模、シールド工法や発破工法など施工方法も決まっていない。予備設計は昨年度セントラルコンサルタント滋賀営業所(大津市)に委託し、近く12月中にもまとめる。
今年度は、予備設計のルート決定を受け、環境調査業務を近く委託し(10月19日開札予定)、23年(令和5年)2月28日まで行うほか、トンネル部分の地質調査(弾性波探査2q、機械ボーリング194・5b他)をパシフィックコンサルタンツ大阪本社(大阪市北区)に委託済み(7月13日開札)、調査結果は22年(令和4年)1月末までにまとめる。
近く予備設計を完了し施設概要が決定すれば、今年度第4四半期の22年(令和4年)1〜3月にも発注を公告し詳細設計を委託、22年度(令和4年度)中にも完了させたい考え。順調にいけば以後、整備が推進される見通し。
提供:滋賀産業新聞