東大阪医療センターは、施設の長寿命化と強靱(きょうじん)化を目的に、病院の敷地内でエネルギーセンター棟の増築を計画している。現状の分析や課題の抽出など施設整備の基本方針を策定する「市立東大阪医療センターエネルギーセンター棟増築にかかる基本構想策定業務」の公募型プロポーザルを公示した。契約限度額は1300万円(税込み)。
スケジュールとして、参加申請書類を10月20日まで受け付け、27日に現地見学を実施、企画提案書の提出を11月8〜10日に求める。その後、12日に二次審査のプレゼンテーションを実施し、15日に最優秀提案者を決定する見通しだ。
業務では、エネルギーセンター棟増築の基本構想の取りまとめとして、▽基本事項の整理▽エネルギーセンター棟の機能、規模、構造、配置の検討▽事業手法、スケジュールの検討―などを行う。委託期間は2022年3月31日まで(予定)。
敷地内にある主な施設の規模は鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て延べ約3万8866平方b。所在地は東大阪市西岩田3ノ4ノ5。敷地面積は1万8387平方b。
同センターは、1998年の開院から約20年が経過し、施設の老朽化と医療環境の変化により施設機能を見直す必要が生じている。また、施設本館に集中設置されている電力、熱源、空調、給排水設備なども更新時期を迎えていることに加え、同センターが水害ハザードマップにおいて浸水想定域内に位置することから災害拠点病院としての機能を保持するため、設備更新と移設検討を行う。
提供:建通新聞社