建通新聞社(神奈川)
2021/10/14
【神奈川】横浜市南部病院 移転新築の設計者募集開始
神奈川県済生会横浜市南部病院は、病院の移転再整備に向けた設計業務などの委託先選定で一般競争入札を公告した。参加資格は横浜市の入札参加資格で種目「建築設計(監理を含む)」細目「A:庁舎、学校、病院等」の登録があり、一級建築士が20人以上在職している者。入札参加表明書の提出を10月29日まで、技術提案書の提出を12月24日まで受け付ける。総合評価方式による審査を行い、2022年1月下旬に最優秀者と優秀者を特定する。
業務名称は「済生会横浜市南部病院新病院移転事業基本設計業務・実施設計監修業務委託」。南部病院の老朽化・狭あい化が課題となっているため、横浜市が無償で貸し付ける旧港南工場跡地に移転する。
新病院は免震構造で6階建て程度、延べ床面積が約3万6000平方b。病床数は現病院と同規模程度とする方向。自走式駐車場の整備やエネルギーセンター棟、医療ガス室の別棟化などは基本設計で検討する。
旧工場解体は本体工に一括
今回委託する基本設計業務・実施設計監修業務の履行期間は2025年6月までで、続く建設工事のスケジュールは明らかになっていない。20年3月の時点では22〜24年度に旧工場を解体して24〜26年度に新病院の建設を想定していたが、精査しているもよう。
新病院建設に先立つ旧港南工場の建物解体を新病院建設に一括することから、再整備は、実施設計から解体を含めた設計・施工一括発注も考えられる。
建設地は港南区港南台8ノ4ノ2他の旧港南工場跡地4万0013平方b。除却する工場建物は延べ1万6744平方b。横浜市が解体設計を白川設計(横浜市中区)で、法面工詳細設計を日本都市整備(横浜市西区)で進めている。
済生会横浜市南部病院は1983年に開院した。規模は5棟・総延べ床面積2万9421平方b。所在地は横浜市港南区港南台3ノ2ノ10、敷地面積は1万4456平方b。提供:建通新聞社