高松市は2022年度の予算編成方針を明らかにした。新型コロナウイルス感染症拡大防止と社会経済活動の維持の両立を目指し、「新たな日常」の実現を基本方針に「第6次高松市総合計画」や「まちづくり戦略計画」などの各施策の着実な実行を掲げた。行政手続きのオンライン化をはじめ、あらゆる分野でデジタル技術を活用するデジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に推進する。
投資的経費については、ゼロベースからの積み上げで、事業の必要性、投資効果、財政負担、優先順位から選別、選択。▽計画・設計の段階から類似の施設と比較して過剰な仕様にならない検討と工法、工期を見直し、積算段階でコスト縮減に努める▽市単独事業は他の中核市に比べ事業費が多大のため、その要因を分析して必要性、効果、施設水準の適正化を十分検討しコスト縮減を図る▽施設の新築、増改築、大規模改修などはファシリティーマネジメントの観点から建設費の低減や財政負担の平準化を図り、経済的、効率的な管理運営、維持補修のため、PPP/PFI手法の導入を検討―などの方針を挙げている。
新年度に展開する施策については、特に「地域共生社会の構築」や「コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくり」「スマートシティの推進」「ゼロカーボンシティの実現」に関する事業とともに、行政手続きのオンライン化をはじめ、あらゆる分野でデジタル技術を活用するデジタルトランスフォーメーション(DX)の積極的な推進で市民サービスの向上と行政事務の効率化を図ることを示した。
また、新型コロナウイルス感染症の急拡大など、社会情勢の変化で新たな対応が必要となれば、予算編成方針の変更も含めて柔軟に対応し、調整するとした。
提供:建通新聞社