日本工業経済新聞社(群馬)
2021/10/13
【群馬】高山村給食センターの改修工事 11月にプロポで選定
高山村は、学校給食センター(中山3750−4)の大規模改修と一部増築工事について、設計および施工を一括としたプロポーザル方式で発注を検討している。9月補正予算で発注者技術支援業務として委託費204万6000円を確保。月内に群馬県建設技術センター(前橋市)と随意契約を締結し、発注に向けた条件や評価項目などの詳細を調整、11月ごろに公告する考え。
学校給食センターは、1987年に建物されたS造平屋、建築面積約362uの施設。ドライシステムを導入しており、調理能力は最多で1日1000食となっているが、現在はおよそ340食を提供している。
同施設は建設から34年が経過しており、調理機器の老朽化などが課題となっている。給食調理業務を近隣自治体に委託することや施設の建て替えも視野に入れながら検討を進めていたが、給食の提供時間の制限や費用などの観点から、大規模改修での対応となった。
工事は老朽化した調理機器の更新がメインとなる。また、合わせて事務所を12u増築し、事務所の50uを調理室に改修するほか、356uで屋根を改修する。このほかに、外壁やトイレの改修工事なども行う。
給食の提供を停止せず、通常稼働を行いながらの工事となるため、調理機器の入れ替えは2022年度の夏休みになる見込み。調理機器搬入や工事日程の詳細については、今後、給食センターと担当課で調整を行うとしている。
3年間の継続事業で施設を稼働しながらの工事となるため、工程の提案などを考慮。また、調理器具の特性上、競争入札による事業者選定が不向きとの考えから発注方式をプロポーザルに設定。公募型や指名型といった詳細な条件や評価項目を群馬県建設技術センターと調整し、11月に設計・施工一括型で公告を行う見込み。
9月議会で3カ年事業として継続費を設定。21年度は工事費1359万8000円を確保した。また、22年度は3432万円、23年度は3799万4000円をそれぞれあてている。