県や県教委などが実施した通学路の合同点検で、早期に安全対策が必要なカ所が37件に上ることが分かった。県土整備部は「9月補正」で対策費1億円を手当てしており、ガードパイプの設置など安全対策を講じる。
登下校中の園児や児童が交通事故に巻き込まれるケースは全国的に相次いでおり、県などは毎年、通学路の安全点検を実施している。
今年6月には千葉県八街市の市道通学路で児童の死傷事故が発生。今回の点検では、幹線道路の抜け道になっている路線で、車両のスピードが上がりやすいカ所など、新たな視点を加えて調べた。
この結果、9月下旬までに県道伏野覚寺線の鳥取市丸山町・陸運局前など37件の危険カ所を抽出した。
同部道路企画課は、11月から実施する対策工としてガードパイプなどの防護柵を設置したいと説明しており、歩車道を分離して安全を確保する。
日刊建設工業新聞