観音寺市は、給食センター2カ所と給食調理場2カ所を集約して整備する「新学校給食センター」にPFIの導入を決めた。民間事業者が資金を調達して施設を建設し、完成後に所有権を市に移転。一定期間民間事業者が維持管理と運営を行うBTO方式を採用する。2021〜22年度に事業者の公募資料や選定作業を行う予定だ。23〜24年度で設計や建設、開業準備をして25年度の供用開始を目指している。
建設候補地は瀬戸町1ノ9の敷地面積約6880平方b。観音寺学校給食センター(瀬戸町4ノ1ノ215)の北東に位置する。規模は鉄骨造2階建て延べ3000平方b程度。1階は給食エリアや事務室などで構成し、2階は休憩室や研修室、更衣室などを配置する。給食エリアは「学校給食衛生管理基準」に基づき汚染区域、非汚染区域の2区域に分け床の色分けや、自動扉、エアシャワー、最適な室温状態を管理できる設備を導入して衛生管理を徹底する。
新給食センターは1日当たり5000食を市内全ての幼稚園、小学校、中学校に供給する。
新学校給食センター整備基本計画策定とPFI導入可能性調査は長大高松支社(高松市)が担当した。
現在、市内には観音寺学校給食センター(瀬戸町)、大野原学校給食センター(大野原町大野原)、豊浜小学校給食調理場(豊浜町和田浜)、豊浜中学校給食調理場(豊浜町和田浜)の4施設があり、学校給食衛生管理基準が示される以前に建築された。最新の学校給食衛生管理基準への対応などが課題となっていることから、集約して移転、新築する。
提供:建通新聞社