富山県警察本部は、小規模警察署の再編に向け、県東部と県西部ごとに2〜3署に統合・再編する案を示した。
対象の警察署は、小規模9署に高岡署を加えた計10署。うち築40年以上が8署あり、老朽化が進んでいる。再編案によると、県東部は案1が入善、黒部、魚津の3署を統合し、滑川と上市を統合。案2は入善と黒部、それに魚津、滑川、上市の3署を統合する。案3では上市を残し、入善と黒部、魚津と滑川をそれぞれ統合するもの。
一方、県西部は、案1が高岡・氷見、砺波・南砺・小矢部を組み合わせて2署とする。案2は高岡と氷見が単独で、砺波、南砺、小矢部を統合。案3は氷見を残し、高岡と小矢部、砺波と南砺をそれぞれ統合するもの。
県東部、県西部のエリア別にこのほど地域協議会を開き、再編案を説明した。統合後の署員規模は100〜120人程度で、管内の人口が7万人以上、3〜4自治体を管轄する。新たな庁舎を整備し、廃止される署を分庁舎として活用する。初動体制や広域的なパトロールの強化、業務の効率化を図る。