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　珠洲鉢ヶ崎ホテルは、「珠洲ビーチホテル」（珠洲市蛸島町）で計画する大規模改修工事について、近く制限付き一般競争入札を公告する方向で準備を進めている。建築、電気設備、機械設備の３工種を予定しており、早ければ今月下旬にも開札する。準備期間を経て年内の着工を見込む。
　同ホテル（ＲＣ一部ＳＲＣ造８階建て延べ６６７７・６１平方メートル）は完成から２５年が経過、建物全体に加え設備機器の老朽化が進んでいる。このため、長寿命化を目的に大規模改修を実施し、宿泊客らの利用環境の向上を図る。
　計画では、屋上防水や外壁、内外装、配管の改修、電気、空調など設備更新を予定している。来年４月下旬のリニューアルオープンを目指す。設計は釣谷建築事務所（金沢市）が担当。市は今年度当初予算に、ホテルを所有する奥能登開発公社への大規模改修に関する補助金として５億３１９０万７０００円を計上した。
　ホテルでは今回の大規模改修に併せ、８階休憩スペースにプライベートサウナ、２階会議室を改修してコワーキングスペースを新設する。さらに、１階レストランの一角にシェアキッチン、テラススペースにバーベキューなどができる太陽光を遮るオーニング（日よけ）を整備するなどし、ホテルの付加価値を高める計画だ。