大阪府と大阪市は、2025年日本国際博覧会大阪館(仮称)基本設計(建築・設備)の公募型プロポーザルを公示した。“REBORN”をテーマとしたパビリオンのコンセプトの策定、構造や施工計画、環境負荷低減などの提案を求める。応募申込書は10月20日まで、技術提案書は11月22〜24日に受け付け、一次審査、二次審査を経て、12月17日に最優秀提案者を決定する。12月下旬〜22年1月初めに契約を結ぶ。委託上限額は6000万円(税込み)。
施設の延べ床面積は約8950平方b。構造は未定。大阪パビリオン出展基本計画案(Ver.1)によると、建物の規模は2階建て(一部3層)、高さ約12b(一部約20b)を想定。「未来の都市生活」をイメージし、街中に存在するスキャニングマシン、都市移動用のモビリティなどの展示を計画している。
建設地は大阪市此花区夢洲。敷地面積は約1万0800平方b。
今回の業務内容は▽出展基本計画(素案)の確認・反映▽会期後に残る建物部分と同計画敷地の原状回復の概略方針策定▽工事区分・施設利用条件書(案)の策定▽建設コスト縮減・資材調達などを考慮したスケジュール検討▽構造種別・架構形式の検討(木造、鉄骨造など検討)▽施工計画・基礎工法の検討▽動線・避難計画などの検討(階段、エレベーターなどの昇降設備を含む)▽照明設備計画などの検討▽環境負荷低減の検討▽リース建物、レンタル資材などの比較検討や採用検討で与条件を基に考えられる設計比較検討▽採用する資材・素材の検討▽暑さ対策の検討▽基本設計コンセプト策定―など。基本設計の履行期間は22年5月31日まで。
設計者の選定委員会は大阪市立大学教授の西岡真稔氏、大阪館のエキスパートで建築家の藤本壮介氏、大阪館総合プロデューサーの森下竜一氏が委員を務める。
22年度末までに基本設計と実施設計を行い、23年4月に着工するため、設計段階から工事施工業者が技術協力するECI方式による施工予定者を選定、ECI方式にかかる技術的支援などを行うCM業務を導入する。22年1月以降にCM業務の公募型プロポーザルを公示。発注者は未定だが、実施設計者とECI方式による施工会社をそれぞれ、早ければ22年7月にプロポーザルで募集する予定だ。工期は23年4月〜25年3月。
提供:建通新聞社