建通新聞社(神奈川)
2021/10/07
【神奈川】横須賀市 芸術劇場天井改修へ
横須賀市は、老朽化した「横須賀芸術劇場」の天井改修に向け、設計者を選定するためのプロポーザル手続きを開始した。音響性能の確保を前提とした天井脱落対策を目的に特定天井改修工事と、付随している老朽設備の改修工事を実施するための設計業務。参加申請書類は10月25日まで受け付け、1次選考、2次選考を経て11月20日に見積もり合わせ(最終選考)を行う。委託業務の上限額は、基本設計業務が283万8000円、実施設計業務が487万2000円、工事管理業務が232万1000円。改修工事の予定工事費はおおむね9億5779万円(建築)。工期は2024年7月から25年11月までを見込む。
設計者選定プロポーザルへの参加資格は、横須賀市の競争入札参加有資格(業務委託)に業種「建築設計」、営業種目「建築設計」で登録している事業者で、所在区分が市内業者、準市内業者または市外業者であることなど。
横須賀芸術劇場の所在地は本町3ノ27で、大ホール棟が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上8階建て。特定天井改修の対象となるのは、大劇場客室(約730平方b)、大劇場エントランス(建物4・5階、約265平方b)、大リハーサル室(約340平方b)、小リハーサル室(約245平方b)。
基本設計では、既存の特定天井を撤去し、天井を新設する工法を計画する。大劇場客室天井の改修方法は原則、準構造直貼り天井方式または耐震つり天井とする。大劇場エントランスと、5階廊下天井が段違いで連続していることから、5階廊下天井改修範囲に含めるか、または下地材を分割し、エントランス天井のみを特定天井として改修するかを決定する。また、天井改修に伴う照明設備、空気調和設備などの改修計画も策定する。原則、天井に付随する照明、空気調和設備、消防設備などについては、撤去の後、新設することにする。
事業スケジュールは、23年7月に工事着手が可能となるよう計画。併せて概算工事費を算定する。基本設計の業務期間は22年12月17日まで。提供:建通新聞社