岐阜市は、耐震不足が明らかになっている岐阜城天守閣について、対策を補強や建て替えなどから検討しており、早ければ11月末に手法を一つに絞った基本計画案を公表する考えだ。それを基にパブリックコメントを行う。最短で22年度に実施設計をまとめ、23年度から工事に着手する見通し。
基本計画の作成は、大建設計(本社、岐阜市)が担当している。現在、複数の手法を多角的に検討している。パブリックコメントなどからの意見を反映させた上で、手法やスケジュールなどを22年3月31日の履行期間でまとめる。
岐阜城天守閣は1956年に再建され、規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ383平方b。18年度に行った耐震診断では展望スペースなどがある最上階が大規模地震で倒壊する危険性が高いとの結果が出た。その他1〜3階も倒壊や崩壊の危険性があることも分かっている。そのため19年度には壁を補強するなどの仮補強を施している。
場所は金華山天守閣18。
提供:
建通新聞社