石川県は6日、ニッチトップ企業等育成事業などの採択決定通知書交付式を県庁特別会議室で開き、谷本正憲知事が採択企業5社の各代表に通知書を手渡した。また、ヤスジマの安島勲代表取締役社長が採択企業を代表して決意表明を行った。
ニッチトップ企業等育成事業には、中東(能美市、小坂勇治代表取締役社長)の「木造中高層建築物向け集成材のシェア拡大」が採択された。
同社では木造中高層建築物向けとして、不燃薬剤を含侵させた木材(不燃集成材)を囲み形状にし、角材を包み込むように被せる方式を開発(特許及び2時間耐火性能の国土交通大臣認定取得)。加えて、同製品は工場組立が可能で、施工時間の短縮により建築コストも削減できる。今後の展開は、耐火構造建築分野でトップランナーの設計会社と連携し、全国の設計事務所、ゼネコン等への販路を拡大していく。
同企業海外展開支援事業にはヤスジマ(白山市)の「おから乾燥機で生成した豆腐残渣の再生可能エネルギー化事業」、ネクストニッチトップ企業育成事業にはふくべ鍛冶(能登町)の「包丁研ぎ宅配サービス」、松浦電弘社(野々市市)の「放射線計測装置のシェア拡大」、ラピュタインターナショナル(金沢市)の「防災用LED非常灯のシェア拡大」が選ばれた。