日本工業経済新聞社(群馬)
2021/10/06
【群馬】前橋市の駒寄スマートIC周辺地区の地区計画
前橋市は池端町の駒寄スマートIC周辺地区について、地区計画の内容を明らかにした。面積は約20・9ha、区画道路は幅員8〜13・25mの7路線で、合わせて約2710m分を整備する。約0・7haの公園を1カ所、調整池は午王頭川沿いに約0・7haと約0・2haの2施設を設ける。2021年度はこれら施設の基本設計や環境影響評価が進行中。22年度は各施設の詳細設計や用地買収などを実施、最短23年度に着工し、複数年で整備に取り組む見通し。
企業進出の受け皿となる産業用地確保に向けて同地区を計画。県道南新井前橋線バイパス沿線に位置し、関越自動車道駒寄スマートIC(SIC)に隣接する。同SICの大型車対応事業が7月に完了。また、このほど南新井前橋線バイパスの2期も開通し、産業・流通拠点として交通利便性が高まっている。
産業団地の計画エリアは同SICの西側、池端町と吉岡町大久保との行政境を流れる午王頭川に沿った約20・9ha。区画道路はA〜Gまでの7路線、計約2710m。延長および幅員は◇A=L130m、W11・25〜13・25m◇B=L230m、W8m◇C=L350m、W13m◇D=L370m、W8m◇E=L400m、W13m◇F=L380m、W9m◇G=L850m、8m−となる。このほか、調整池の周辺に延長約100m、幅員4mの特殊道路を整備する。
地区の中心部に約0・7haの公園を配置。調整池は地区の南東部、午王頭川沿いに約0・7haの1−1号と、約0・2haの1−2号の2カ所を整備する。
道路や調整池などの基本設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が担当し、22年3月22日の履行期限で進行中。19年度に着手した環境アセスメント調査は、年度末の完了を目指している。業務はサンコーコンサルタント(東京都江東区)が担当。
現在は市街化区域編入の手続きを進めているところ。環境アセスメント調査や編入手続きなどが順調に進めば、22年度は各施設の詳細設計に移行する。加えて、用地買収にも着手。用地や予算などの状況にもよるが、最短で23年度に初弾工事が発注となる。
工事は調整池など雨水排水設備を先行して進めるもよう。21年度に着工した西善中内産業団地においては、大規模な土木工事をICT活用工事とした。市の方針としてICTの積極的な導入を掲げていることから、同地区の造成工事もICT活用工事とする可能性が高い。地区の規模から複数年での整備となりそう。