石川県土木営繕課は、9月補正予算において11億7900万円の債務負担行為を設定した、兼六駐車場第3期工事のうち、契約に議会承認(契約額おおむね5億円以上)が必要となる建築工事について22年当初議会で承認を取り付けるスケジュールである。23年秋に本県で開かれる国民文化祭に間に合うよう同年春の全体完成を目指す。
第3期工事は、駐車場のエントランス部を対象とし、内部に石川の四季の映像が映し出されるデジタルサイネージを備えた「観光情報コーナー」や、明るく開放的な空間からなる「休憩コーナー」、ガラス張りのエレベーター塔などを備えるほか、金沢中警察署兼六園下交番が併設される。
兼六園下交差点拡幅と一体的に行われる兼六駐車場建て替えは、全体面積S造5階建て延べ2万380平方メートル、1階に観光バス40台、2〜5階に普通乗用車480台が収容でき、現在、駐車台数の7割を占める330台を収容する第2期工事(S造5階建て延べ約1万3830平方メートル、兼六・日成ビルド・鈴木JVらが施工)が22年3月15日までの工期で進行中。
設計は、中島建築事務所・エヌアンドピィアーキテクツ設計共同企業体(意匠)、田淵建築設計事務所(構造)、カサマツ事務所(設備設計)が担当。