トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2021/10/06

【神奈川】横須賀市 中里トンネル設計は日本シビックC

 横須賀市は「中里トンネルほか1トンネル詳細設計」を日本シビックコンサルタント神奈川営業所(横浜市中区)に委託した。。中里トンネルと深浦トンネルについて、トンネル定期点検(2018年度)の結果と、今回実施する点検・調査に基づいて、劣化や損傷程度に応じた最適な補修設計を行い、工事に必要な詳細設計をまとめる。履行期間は22年3月15日まで。施工時期については、深浦トンネルよりも中里トンネルを優先する予定。
 市道766号線の中里トンネル(上町1ノ80地先)は延長50・3b、全体幅員5・7bで完成年は1937年。これまでに裏込め注入工、補強鋼製支保工、内装版設置工、照明設備補修工を実施してきた。18年度点検時のトンネルの健全度は4段階(「1」が最も健全)で「3」の早期処置段階。内装板でおおわれているため点検調査前に可能な範囲で内装板を一時撤去し、近接目視点検により損傷図を作成する。覆工コンクリート背面調査は、覆工コンクリートの厚さや背面の空洞発生状況を調査するため、左右45度方向と天端部をハンマードリルで削孔し、内視鏡などで内部と背面の状況を確認する。
 一方、市道146号線の深浦トンネル(浦郷3ノ33地先)は延長106b、全体幅員5・5bの素掘りトンネルで完成は1911年。47年にライナープレート覆工を行っている。18年度点検時のトンネルの健全度は「2」の予防保全段階。トンネルの天井辺りから発生している漏水の量やそれがもたらす影響、ライナープレートとボルトの腐食状況などを確認する。
 二つのトンネルについて、定期点検結果と、今回の調査・点検から補修が必要となる箇所の対策工法を3案程度抽出し、比較検討した上で最適案を選定する。提供:建通新聞社