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建設経済新聞社
2021/10/05

【京都】創立80周年記念式典を開催 一丸となって100周年へ邁進

 京都府電気工事工業協同組合(内藤克敏理事長)は2日、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で創立80周年記念式典を開催した。
 新電気会館みらい館を紹介する動画を紹介した後、小林田巳生副理事長が開会を宣言。冒頭挨拶で内藤理事長は、多くの来賓ら出席者に謝辞を述べた後、「80年の歴史は、京都府電気工事工業協同組合の前身である京都府電気工事工業組合として、昭和15年11月8日、工業組合法を根拠法として設立、昭和16年1月13日、京都府知事により認可され、その歴史がスタートします。昭和16年5月時点では238名の組合員、当時の出資金は1口100円、賦課金は2円から3円だったと聞いています。その後、戦況悪化の中で組合運営は厳しい状況で推移しました。昭和20年8月15日、終戦を迎えます。昭和21年11月3日の日本国憲法公布までの1年数ヵ月の混乱期を乗り越え、昭和22年2月22日、組合は新法により、組織改編し、今の京都府電気工事工業協同組合となりました。組織改編を契機に組合は組織を整備し、安定の方向へ向かうことになります。その後、昭和33年3月1日、寺町本部事務所を竣工し事務局を移転します。これ以降は寺町の組合と親しまれてきました。その後も昭和40年代前半の工業組合設立による組合の混乱と存続問題の解決のため、また組合員の物心両面にわたる拠り所として寺町の事務所は大きな役割を果たしてきました。昭和50年代には混乱も落ち着き、本来の協同組合の活動を推進し、組織の安定と発展を目指した時代に移っていきます。比較的若い20代、30代の組合員が増加する中、昭和55年11月16日、青年部が結成され、組合活動の活性化に多大な貢献をしていくことになります。また昭和59年、組織拡大強化のため、1組合員1人紹介運動が提唱されました。この運動は令和の現在も展開されることになります。そして平成2年11月8日、組合の大きな節目である創立50周年を迎えます。840名の組合員を達成し、1000名を目指す組織にまで発展しました。その後、交流と発展を協同組合の理念に掲げ、組合運営に携わってこられた先人、諸先輩、事務局職員をはじめ、ご指導、ご援助いただいた行政の皆様、関係各方面の皆様に対し、心よりお礼申し上げます」「それから時を経て現在、令和3年9月末時点では1714名の組合員を達成してまいりました。昨年の令和2年に、組合員の、組合員による、組合員のための研修センターとして新電気会館みらい館を竣工しました。京都府様、京都産業21様のお力添えの下、補助金を活用させていただき、大変感謝申し上げる次第です」「これからの新しい時代の組合運営に取り組む上で相互扶助の精神の下、理念である交流と発展を経てSDGsを組合運営の軸に取り組み、持続可能な社会の実現へ向けて、みらい館をしっかり活用し取り組んでいきたい。私ども協同組合は歴史ある業界団体としての自覚のもとに、常に先駆者的な役割を果たし、また京都の電気工事業者に多大な貢献をしていることを確信しております。今後一層組合が業界組織として、十分な役割を果たし得る組合として発展するために、1714名の組合員と事務局職員が一丸となって100周年に向かって邁進する所存です」と決意を語った。
 来賓を代表して、門川大作京都市長が「1714名の組合員ということで、この20年間組合員数が増え続けている。まさに交流と発展の成果。SDGsの理念の達成も協同組合の活動の理念の中に位置付けられている。新電気会館みらい館も作られました。デジタル化を前進させているのも協同組合の大きな役割」、鈴木一弥京都府企画理事兼商工労働観光部長が「昭和15年11月の創立以来、地域に根差した活動を継続してこられました。この間、電気工事士資格取得支援講習や京都ものづくりフェアへの出展など、次代を担う人材の育成にも精力的に取り組まれ、現在では1700社以上の組合員が所属される電気工事の専門家集団として業界を先導いただいている」、阪口雄次京都府中小企業団体中央会会長が「昭和15年の創立以来、社会経済が大きく変動する中、交流と発展という理念の下、積極的に事業推進に取り組んでこられ、近年の厳しい状況においても組合員が1700名を超えるまで拡大されるなど、80年の長きにわたり、輝かしい歴史を築いてこられた。IT化、デジタル化や環境問題への一層の対応が課題とされる今日、電気工事業界の役割はますます重要になってきている。官公需適格組合として共同受注事業に取り組まれていることをはじめ、昨年9月には最新の設備を備え、組合活動の拠点として、新電気会館みらい館を建設されるなど、先進的な取り組みを進められている」などと祝いの言葉を送った。
 来賓紹介、祝電披露の後、協同組合80年の変遷をスライドショーで紹介した。
 永木章裕理事・プロジェクトリーダーが新電気会館みらい館について、運用状況と今後の展望について語り、「普段は使わないが、必要な時に購入するには高額、そんな電設工具類の貸出機器事業、組合員だけでなく一般にも利用してもらえる会館レンタル事業が始まっている」「建物1階は組合員に自由に使っていただくため、電子錠を使っていつでも集まれるリアルなたまり場として、2階・3階は講習会や会議などに、来館していただく、もしくはオンラインで参加をしていただき、つながることもできる場所です。更に各人のスキルアップと中小企業の代表としてのキャリアアップもできる施設を目指しています」などと紹介した。
 特別講演では、登山家・環境活動家の野口健氏が「目標を持って生きることのすばらしさ 〜モチベーションを持ち続けるために〜」を演題に講演した。
 砂畑智昭副理事長が閉会挨拶した。