石川県教育委員会事務局庶務課は、いしかわ特別支援学校高等部の新校舎整備にかかる基本設計業務について、今月内に委託する方針だ。
整備計画によると、同校高等部(知的障害部門)の新校舎は、県立金沢向陽高等学校(金沢市大場町地内)の敷地内で増築(新設)し、既設北校舎の解体跡地などを建設地に充てる。新校舎建設工事基本計画策定業務(公募型プロポ案件)については、これまでに五井建築研究所で終えた。
新校舎棟は中庭を中心に「ロの字型」に配し、規模は地上3階建て、延べ床面積約7600平方メートル。学校規模は全27学級(9教室×3学年、生徒数約200人)となる。
いしかわ特支学校と金沢向陽高校の生徒同士が交流を図る、全国初の本格的な「インクルーシブ教育」の実現に向けた工夫として、両校の生徒玄関を共用化するとともに、新校舎1階に向陽高生徒の利用も想定した食堂スペースを確保。また、両校生徒と地域住民の交流を促すため、地域交流スペースも配す。
今年度9月補正予算には基本設計費5800万円が盛り込まれ、県教委では「2025(令和7)年4月の開校に向けて建物の基本設計に着手し、今年度内に完了させる」としている。