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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/09/30

【群馬】前橋市が西部共同調理場の大規模改造を継続

前橋市は2021年度から西部共同調理場(総社町総社2368−1)の大規模改造事業に取り組んでいる。22年度は調理室や下処理室の各一部を対象とする2期工事を計画。夏休み期間での施工を想定しており、年度当初に工事発注を行う見通しとなっている。同事業は老朽化した調理場の内部および外部を段階的に更新するもので、6〜7カ年で段階的に進める。総事業費は基本設計の時点で約7億円を試算した。
調理場は1988年に整備された。施設規模はS造2階建て、延べ床面積1823u。総社町などの小中学校13校に対して1日当たり5200食を提供している。改造工事による調理能力の変更はない。
当初は2020年度を初年度とする予定だったが、コロナ禍により工期の確保が難しくなったことから21年度に仕切り直した。
21年度は1期工事として外壁改修および屋上防水改修を実施。併せて食品庫や検収室、割卵室の内装改修にも着手した。総合評価落札方式の条件付き一般競争入札で発注しており、立見建設(前橋市)が受注。予定金額は9753万円だった。第1期工事で建物外部の改修はおおむね完了となる。
第2期工事では、調理室と下処理室の施工を計画。床面はドライ化し、内装も一新する。調理設備をはじめ、老朽化した給排水管や空調設備、ダクト類なども更新の対象。設計は第1期と合わせて山田工務所(前橋市)がまとめた。
第1期と同じく、内装改修と付帯する電気設備、機械設備、厨房設備を一括で発注するもよう。発注方法は現段階では未定だが、第1期と同様の手法を採用する可能性が高い。夏休み期間の施工となるため、年度明け早々の発注が見込まれる。
第3期で調理室の残部を仕上げ、第4期で洗浄室などを施工する方針。3〜4期で調理に関わる部分の改修が完了となる。
3期以降の設計は未着手となっているため、22年度にも業務委託が行われる。なお、1〜2期の設計は建築関係建設コンサルタントA等級を対象とする指名競争入札で委託、予定価格は508万円だった。
5期以降は事務室やトイレ、廊下など共有部分の改修工事に取り組む。具体的な施工範囲などはこれからの検討事項となっている。駐車場の舗装改修などについてもこれから検討する。