日本工業経済新聞社(群馬)
2021/09/29
【群馬】高崎河川国道は根小屋第4樋管新設工を年内に公募型指名競争入札で公告
国土交通省高崎河川国道事務所は烏川上流築堤事業(3工区)として、高崎市根小屋町地先で行う根小屋第4樋管新設工事について、年内に標準型の公募型指名競争入札を公告する。詳細な公告時期は関係機関と調整し決める。発注規模は6000万円〜1億円未満を想定。工事期間は約15カ月を見込む。樋管詳細設計を八千代エンジニヤリング(東京都台東区)、ゲート詳細設計は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)が手掛けた。
同事務所は、城南大橋から柳沢川までの約3700m区間を1〜3工区に分割し、烏川右岸上流側に位置する1工区から下流側に向かって整備を進めている。2011年度に工事着手しており、25年度までの完了を目指す。工事は防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策で進めている。
工区ごとの整備延長は、1工区が約1050m、2工区は約1000m、3工区については約1650mとなる。20年度末時点における計画延長ベースの進捗率は1〜3工区合わせて約80%となっている。
1・2工区は、ほぼ堤防工事が完了しており、現在は築堤した天端に整備する管理用道路の舗装工事などを進めているところ。
3工区は2工区との境を流れる金井沢川から柳沢川までの区間が対象。新設する根小屋第4樋管は井戸沢川と一本松橋に挟まれた位置に新設する。新設する樋管の延長は約20m。内空断面1100o×1100oのボックスカルバートを敷設する。樋管は井戸沢川と一本松橋までの区域の排水対策として整備する。
また、一本松橋から柳沢川までの約450m区間の築堤工事は24〜25年度の2カ年で計画する。柳沢川と一本松橋に挟まれた位置を流れる薬師沢には排水樋管の新設を計画している。台風などにより烏川が増水した際、烏川の水が薬師沢に逆流することを防ぐため排水樋管の整備について検討する。
整備区域の高崎市寺尾・根小屋地区は堤防が未整備となっている。19年の台風19号をはじめ、これまでも、たびたび浸水被害が発生しているため、築堤や樋管などを整備し、浸水被害の早期解消と安全性の向上を図る。