海産物の通信販売、小売り・卸業務を手掛ける伝食(敦賀市中央町、田辺晃司代表取締役)が同市の第2産業団地で計画する「伝食物流倉庫・水産加工場」建築工事の地鎮祭が28日、建設地で執り行われ、関係者約30名が集い、工事の無事安全を祈願した。22年7月末の完成を予定する。
地鎮行事では、伝食の田辺代表取締役が鎌入れ、設計を担当する中島建築事務所(金沢市清川町)の木村光太郎代表取締役が鍬入れ、施工を担当する技建工業の上田祐広代表取締役が鋤入れを行った。
計画によると、同市田結地係の第2産業団地B区画に、S造2階建て延べ8354・99平方メートル規模で新築するもの。1階には水産加工場や物流倉庫、2階には通販部事務所、社員宿舎を併設。同社の主力商品である「カット済み生ずわい蟹」の加工から出荷まで1カ所で対応できるようになる。田辺代表取締役は「オールインワンでこの規模となると、日本中探しても見当たらない。今後の伝食の方向性を示すフラッグシップともいえるべき役割と期待を背負っている」と語る。
なお隣接するC区画(敷地面積18478・41平方メートル)の用途について田辺代表取締役は「今後2、3年の動きを見て決める」としており、5年以内の施設竣工を目指す構えだ。