県教育庁は、県立学校長寿命化対策事業として県立船橋高等学校(船橋市東船橋6―1―1)の大規模改修工事を実施する。対象となる施設は5棟で、総延べ面積約1万2000u。2021年度に仮設校舎と武道場改修の実施設計を行い、22年度から段階的に工事を実施し、26年度の完了を目指す。事業の実施に当たっては、20年度に出堀建築設計室(船橋市高根台1―8―3)に策定業務を委託し、基本計画をまとめた。
大規模改修の対象となる建物は▽特別教室棟=RC造4階建て延べ約4078u(1968年竣工)▽第2特別教室棟=RC造2階建て延べ約1325u(86年竣工)▽管理普通教室棟=RC造4階建て延べ約4682u(64年竣工)▽屋内運動場=RC造(一部S造)2階建て延べ約1419u(69年竣工)▽武道場=RC造2階建て延べ約495u(70年竣工)。
2021年度に仮設校舎と武道場改修工事の実施設計を委託。22年度に仮設校舎の整備を進めるとともに、武道場の改修工事を行う。その後、23年度の早い時期に仮設校舎を完成させるほか、特別教室棟と第2特別教室棟の大規模改修工事に着手し、24年度までの2か年で推進する。
さらに、24年度に仮設校舎について、特別教室から管理普通教室用に仕様を変更するための改修工事を実施。その後、仮設校舎に引っ越し、25年度に管理普通教室棟の大規模改修工事に着手。26年度までの2か年で実施する。事業の最終年度となる26年度には屋内運動場の大規模改修工事を行う。
特別教室棟の大規模改修に伴う実施設計は、早ければ12月補正予算で委託費を措置し、年度内に業務を発注することも想定する。また、武道場の改修工事は部分的なものとなる見通し。
仮設校舎の実施設計については、13日に「船橋高等学校長寿命化対策仮設校舎賃貸借実施設計」の指名競争入札を公告。10月1日に開札となる。工期は130日間。また、武道場改修工事の実施設計を出堀建築設計室に委託。納期は22年1月31日までとなっている。
船橋高校の施設は設置から55年が経過し、老朽化が顕著となっている。このため、目標耐用年数80年までの長寿命化を見据え、大規模改修を実施する。