滋賀県湖北森林整備事務所は、長浜市木之本町赤尾地先の保安林内において、山の機能を維持するための「治山事業」に取り組む。先頃委託した治山設計を近くまとめ、順調にいけば今年度第3四半期の10〜12月頃にも、先行整備する計画の工事用通路について発注を行いたい考えだ。
委託した治山設計の内容は、測量業務は路線測量・平板測量延長0・25q、渓間工測量延長0・15q。設計業務では、一車線林道延長0・25qについて線形計画、現地調査、線形決定を行う。測量と設計を含めた治山設計業務は去る7月6日の入札で湖北エンジニアリング(長浜市)に委託し、9月末に完了する見通し。
長浜市木之本町赤尾の治山事業は、保安林における事前防災・減災対策や荒廃山地の復旧整備として実施。赤尾地先の「立石神社」付近の既存施設の流路工付近で土砂が発生し渓流に流出しており、堆積している土砂を取り除く工事を昨年度単費で実施した。
引き続いて行う今回の治山事業では、既存の流路工の上流側の増設、堰堤工の設置などを検討している。今年度は現場に入るための工事用道路を先行して整備し、順調に整備内容が確定すれば来年度以降、渓岸・渓床の浸食防止や山脚固定、流木捕捉を目的とする治山ダム工による渓間工や、土留工や植栽工による山腹工―等の治山整備工事について発注を行いたい考えだ。
提供:滋賀産業新聞