新潟県産業労働部創業・イノベーション推進課は27日、「第2回西川地区水溶性天然ガス新規開発の操業に係る検証検討会」を県庁で開いた。
東邦アーステックによる水溶性天然ガス採取に係る新規開発計画への対応を検討するもの。
はじめに、新規開発計画の進ちょく状況について、6月7日に採取23基地、圧入6基地等の設備が操業開始したことなどの説明が行われた。
続いて新規開発に係る協定に関する報告に移り、東邦アーステックの担当者が県や市に対する地盤沈下の監視結果と自己検証結果、シミュレーション結果について説明。観測井における日間平均地下水位、平均地表変動量、G1〜G6層間変動量について、いずれも管理値の範囲内だったことや、衛生測位システム(GNSS)の監視結果が季節変動による年間6・40メートル±1センチ程度の推移だったことなどが示された。委員から問題点の指摘は無く、了承となった。
最後に、協定に基づく揚水量上限値アップに関する検討として、10月1日から揚水量を現在の4500キロリットル/日から9000キロリットル/日とする計画や、22年度から23年度を2期、24年度を3期、25年度を4期として工事を進め、26年度に全面操業とするスケジュールなどについて審議した。