富山県農林水産部は、笠破地区水利施設整備事業(基幹水利施設保全型)の頭首工・水門改修について、測量設計を協和に委託し進めている。22年度の着工を目指す。
黒部市笠破地内の笠破頭首工は、1992年に二級河川片貝川水系布施川12カ所の取水口を統合して完成した取水堰。堰高は3・15メートル、固定堰長47メートル。最大取水量約2・5立方メートル/秒。摩耗による劣化が著しく、施設機能も低下しているため、コンクリート構造物と水門施設の保全対策を行い、災害の未然防止と農業用水の安定供給を図る。受益面積は黒部・魚津両市にまたがる農地327・9ヘクタール。
整備内容は、笠破頭首工(フローティング一部フィックスドタイプ)、土砂吐水門1門、取水水門2門、排砂水門2門の補修工一式。総事業費は14億円で、うち工事に13億2900万円、測量試験に700万円、用地補償に10万円を充てる。23年度の完成を予定している。
管理者は布施川沿岸土地改良区。