四街道市上下水道部経営業務課は「水道事業経営戦略」をまとめた。計画期間は2021〜30年度の10か年。第1浄水場の配水池の更新と浄水場施設の経常的な更新、重要給水管路や基幹管路、老朽化した管路の更新・耐震化を実施する。また、第2浄水場から第1浄水場に送水管を布設し、水源の多元化を図るとともに、浄水場3か所に混合井を新設する。
経営方針は、19年3月に策定した上下水道ビジョンにおいて掲げた「未来につなぐ安全と安心」の基本理念の基に「持続」「安全」「強靭」の3つの視点から設定した。
投資計画においては、管路耐震適合率を19年度の33・3%から30年度に43・1%、また基幹管路耐震適合率を同58・9%から同71・4%に引き上げることを目指す。
計画期間中、20年度に策定した「水道施設基本計画」に基づき、▽第1浄水場の配水池更新▽浄水場施設の経常的な更新▽重要給水管路の更新・耐震化▽基幹管路の更新・耐震化▽老朽管路等の更新・耐震化▽送水管および関連施設の新設▽第1〜第3浄水場への混合井の新設――などを実施する。
収支計画における建設改良費は▽21年度10億6052万3000円▽22年度12億5299万円▽23年度11億3413万5000円▽24年度13億5843万5000円▽25年度12億2670万5000円▽26年度9億7840万円▽27年度10億6970万円▽28年度13億9850万円▽29年度13億8610万5000円▽30年度7億6100万5000円。
期間内に実施する主な事業は次の通り。
【更新】
▽施設・設備=@第1浄水場の配水池の更新A浄水場施設の経常的な更新▽管路=@重要施設などに向かう管路の更新・耐震化A市内における大口径管路や井戸から浄水場へ向かう導水管など基幹的な管路の更新・耐震化▽老朽化した管路などの更新・耐震化
【新設】
▽送水管および関連施設の新設(第2浄水場から第1浄水場へ)=同市の水源は、井戸からくみ上げる地下水と浄水された水の受水(表流水、用水供給事業を行っている印旛広域水道企業団よりの受水)となっているが、第1浄水場は地下水のみの単一水源となっている。浄水場の複数の水源を確保することが将来にわたって水道事業を安定して持続するために必要となることから、第2浄水場から第1浄水場に送水管を布設し、水源の多元化を図っていく。
▽第1、第2、第3浄水場において混合井を新設=八ッ場ダムおよび霞ヶ浦導水の完成に伴い、表流水が大幅に増えることから、地下水と表流水の水質や水温を均質化するため、第1〜第3浄水場に混合井を新設する。