第一イン新湊移転新築工事の安全祈願祭が18日、建設地である射水市本町地内で開かれ、出席した関係者約20人が、23(令和5)年春のオープンを予定する射水ベイエリアの新たなランドマークの完成に向け無事故・無災害を願った。
神事では祝詞奏上の後、地鎮の儀で発注者である新港ビルの大門督幸代表取締役社長が鎌入れ、設計・監理と施工を担当する佐藤工業の宮本雅文代表取締役社長が鍬入れを行い、関係者が順に玉串を捧げた。
放生津八幡宮の大伴泰史宮司の発声で神酒を献杯。出席者を代表し、新港ビルの大門社長、衆議院議員の橘慶一郎氏、宮崎一郎県地方創生局次長観光振興室長(知事代理)、夏野元志射水市長があいさつを述べた。
第一イン新湊は現在の同市善光寺から、本町2丁目10番35号の旧射水商工会議所跡地(敷地面積1992・37平方メートル)に移転する。建設規模はS造5階建て、延床面積2873・17平方メートル。内部には客室83室(シングル42室、ダブル2室、ツイン37室、スイート1室等)、レストラン等を設ける。2階の渡り廊下で接続する「クロスベイ新湊」のイベントルームを宴会場として活用していく。建物本体の工期は22年11月30日まで。総事業費が約16億円。
ホテルコンセプトは「射水ベイエリアに新湊らしさを感じられるホテルを建設し、新たなランドマークとして地域の賑わい・活性化へ貢献する」。外観は、曳山祭りの提灯の連なりをモチーフとしたリズミカルなデザインとし、周囲から視認性を高め、ランドマーク性の感じられる外壁色の出隅切り替えデザインを採用した。
エントランスは、新湊の自然・風景をモチーフに、華美ではない上質でゆったりとしたデザインを採用。吹抜には大金箔を背景とした巨大アート、ラウンジから望む庭園には立山連峰の風景をイメージした築山と枯山水、天井には爽やかな光・風をイメージしたフリンジ照明、内川の景観要素である神楽橋、山王橋を配置する。
客室階は華やかな祭りから、徐々に静かな客室へと移行し祭りの余韻を感じさせる共用部、共用廊下は曳山祭りを彷彿させる色使いを施し、静かな路地をイメージした落ち着きのあるアルコーブデザインとした。客室デザインは、階層別に新湊の「空・海・風」をテーマとした自然の移ろい、「山・川・森」をテーマとした豊かな大自然を表現。5階のスイートルームは、新湊の「賑わい・伝統」をテーマとした曳山祭りを表す。