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北陸工業新聞社
2021/09/24

【石川】新本社工場、来年4月着工/北上製作所津幡・大坪用地/総工費13億円/設計は浦で

 津幡町大坪地区工場用地の区画を取得したプレス板金加工などを手掛ける北上製作所(金沢市南森本町)は22日、同町と用地売買契約を締結した。町役場で調印した北上浩之社長は、溶接加工を専門とする新本社工場を建設する計画を表明した。年内にも施工者を選定し、来年4月の着工、23年4月の稼働を目指す。総工費は13億円程度。
 同社が町と売買契約を交わした用地は第1区画1万1695・66平方メートルで、購入金額は1億5018万2261円。さらに、隣接する第2区画を既に契約していたオハラ(金沢市)から別途取得、約2万1000平方メートルの敷地を確保した。本社機能を備えた新工場の建設規模はS造平屋建て約3300平方メートルで、IT(情報技術)を駆使した最先端設備を導入する。設計・監理は浦建築研究所(金沢市)が担当。
 同社は、近隣の旭山工業団地に第1、東荒屋に第2〜5の計5工場を操業。生産性の向上や業務の効率化などに取り組むため、金沢にある本社機能を移転、施設を集約することにした。
 調印式では、矢田富郎町長と北上社長が契約書を交わした。矢田町長は「新たな雇用を生み出し、町の活性化に大いに役立てていただける」と期待を込めた。北上社長は「末永く事業展開していきたい。町にはこれからも本社も合わせてお世話になっていく」と述べた。
 4区画ある大坪地区工場用地は現在、第3、4の2区画が空いている状況。町は今後の企業誘致を見据え、隣接する東荒屋で6区画程度の新工業団地の造成に着手する計画で、25年度末の分譲開始を視野に入れている。

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