東近江市は、同市伊庭町地先にある篠田橋の橋梁修繕工事を計画。詳細設計業務を浜エンジニアリング(長浜市)に委託し、進めている。順調に行けば、22年度に工事を行なう見通し。
詳細設計業務は、過年度(平成30年度)に実施した道路橋定期点検において、補修対策が必要であると位置付けられたため、橋梁長寿命化の観点に基づいて補修対策工法を検討し、補修対策工事に必要となる設計図面、数量計算書等の資料を作成するもの。今回の業務では、補修対象箇所は上部工のみ。
篠田橋は、伊庭町郊外の市道伊庭・中洲線、旧能登川町地域を流れる大同川の支流・須田川に1956年(昭和31年)に架設され、65年が経過する橋長30b、幅員3・8bのPC桁(3連)橋。下部構造形式は逆T式橋台2基、パイルベント橋脚2基、基礎形式は既製RC杭基礎(形式不明)となっている。
2018年度(平成30年度)に実施した定期点検での健全度(橋単位)は「U」。1径間と3径間の主桁下面及び橋脚の柱部の一部に乾燥収縮により発生したものと推察するひびわれが多数確認され、ひびわれ幅が比較的大きく、また間隔も狭いため、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましいとされている。
提供:滋賀産業新聞