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建設経済新聞社
2021/09/21

【京都】呉竹総合支援学校全面建替え 2期工事は令和6年度着工予定

 京都市は、伏見区桃山の呉竹総合支援学校の全面建替えについて、1期工事の建築工事、電気設備工事の請負契約案をそれぞれ22日開会の9月市会に提出する。議決後、11月から着工する。1期工事の完成後は速やかに既存本館等を解体し、令和6年度から2期工事を実施する考え。
 呉竹総合支援学校(伏見区桃山福島太夫北町52)は、築50年を超える教室棟があるなど施設の老朽化が進行。また市における総合支援学校の児童生徒数が増加傾向にあることから、教室の室数や面積を拡充し、教育環境の整備を図る必要があるため、市教育委員会は現校舎敷地内の既存校舎等を解体し、新校舎等を新築する全面建替えを行う計画。
 呉竹総合支援学校施設新築工事の契約相手方は吉村−高塚特定建設工事JVで、請負金額は19億8000万円。工事概要は体育館・管理棟新築工事がS造3階建、延3414u(建築面積1869u)、西校舎棟新築工事がS造3階建、延3029u(建築面積1228u)、守衛棟棟新築工事がS造平屋建、床面積45u(建築面積113u)、ポンプ室新築工事がS造平屋建、6u(建築面積6u)。付帯工事は屋外付帯工事、体育館解体工事。
 電気設備工事の契約相手方は豊原−中島特定建設工事JVで、請負金額は4億6591万6000円。工事概要は電気設備工事一式。
 空気調和及び衛生設備工事は9月28日9時に開札し、施工業者を決める。
 新施設の主な特徴によると、西校舎棟は、将来的な児童生徒数の増加に対応した普通教室等を確保するとともに、普通教室は可動式の間仕切り壁を用いて1室を2部屋に分割できる仕様とする。
 体育館・管理棟1階のアリーナは、壁に断熱材を使用するとともに、遮熱・高断熱の複層ガラスを採用し断熱性能を高める。災害時の利用を想定し、アリーナに近接した位置に更衣室・シャワー室・多機能トイレを配置する。非常用発電機を設置し、避難所となるアリーナ等の停電時における電源を確保する。
 施設全体にLED照明や高効率空調機等を採用するほか、体育館・管理棟に太陽光発電設備(15kw)を設置することで省エネルギー化を図る。教室や廊下の腰板などの内装を木質化し、市内産木材を活用する。
 電動車いすやストレッチャーでの仕様に対応したエレベーターを各棟に1基設置。火災の延焼を止める防火戸を複数設置する。
 建物内は見分けやすい色(赤・青・緑等)でカラーゾーニングするとともに、明度差により視認しやすく分かりやすいサインを設置する。
 医療的ケア等への対応に万全を期すため、非常時の電源も確保できる保健管理室等を整備する。
 1期工事(体育館・管理棟、西校舎棟等)は令和3年11月に着工、5年1月に体育館の仮使用を開始、6年4月に管理棟・西校舎棟の仮使用を開始する。1期工事の完成後に既存本館等を解体する。
 2期工事(南校舎棟・プール棟・ワーク棟・バスロータリー等)は令和6年度に着工し、8年度の全面供用開始を目指す。
 設計は類設計室(大阪市淀川区)。

      ◇      

地域リハビリテーション推進センター
議会承認後、令和3年1月着工へ


 9月市会には工事請負契約案件として、地域リハビリテーション推進センター関連の3工事を提出する。
 地域リハビリテーション推進センターは、上京区の児童福祉センター、中京区の地域リハビリテーション推進センター、こころの健康増進センターについて、3施設一体化施設として新施設を京都市立病院北側に位置する旧京都市衛生環境研究所跡地4380uと隣接する元こころの健康増進センター跡地1590uを合わせた敷地5970・81u(中京区壬生東高田町1−15、1−20)に建設する計画。
 地域リハビリテーション推進センター等新築工事の契約相手方は淺沼組−京都土木特定建設工事JVで、請負金額は33億6160万円。工事内容は本館棟新築工事がRC造一部S造5階建、延1万2589u、駐輪場棟(A棟からD棟)新築工事がアルミニウム合金造平屋建、4棟、延96u。
 電気設備工事の契約相手方は富士−光星特定建設工事JVで、請負金額は5億7310万円。工事内容は電気設備工事一式。
 空気調和及び衛生設備工事の契約相手方はシンテック−明和特定建設工事JVで、請負金額は8億2454万9000円。工事概要は空気調和及び衛生設備工事一式。
 3工事とも竣工期限は着工命令日から21ヵ月以内。
 今後の予定によると、令和4年1月に着工し、5年9月に竣工する。開所時期は今後調整する。
 設計は内藤建築事務所(京都市左京区)。