富山県農林水産部は、常願寺川右岸5期地区水利施設等保全高度化事業(基幹水利施設保全型)の測量設計業務を、朝日コンサルタンツに委託し進めている。22年度の着工を目指す。
整備計画によると、常東合口幹線水路の延長3029・6メートル区間を対象に開水路の機能保全(補強改修)に取り組み、安定的な農業用水の供給と維持管理の軽減を図る。通水量7・7立方メートル/秒。総事業費は8億8800万円。26年度の完成を予定している。受益面積は富山市、舟橋村、立山町の約1035ヘクタール。
同地区水路は、常願寺川横江頭首工からの取水のほか、真川、和田川の発電所放流水を導水。完成後約66年が経過しており、底張コンクリートのひび割れ、目塗コンクリートの欠損によって用水機能が低下し、水管理に支障が生じている。