国土交通省那賀川河川事務所は、小見野々ダムを再生する事業化手法として「ゲート改造案」「トンネル案」「ダム下流移設案」の3案の比較検討を行う。現在、再生検討業務を八千代エンジニヤリング四国統括事務所(高松市)で進めており、2022年3月25日までに報告書をまとめ、事業手法の絞り込みに備える。
今回、3案に対する判断材料として地質調査計画検討、材料採取計画立案と検討、原石山候補地の整理と原石山調査計画策定、事業工程作成を行うとともに、説明会資料作成、基礎的条件整理とダム再生案の比較検討を実施する。
16年11月に策定(変更)した那賀川水系河川整備計画では、新たな治水対策として同ダムに洪水調節機能を持たせる方針を盛り込んだ。ダムを再生する手法は、学識者が会議で示した三つの案が基本となっている。
小見野々ダム(那賀町木頭助)は、那賀川本川に四国電力が建設した堤体積4万立方bのアーチダム。堤高62・5b、堤頂長151・8bで1968年に完成した。
提供:建通新聞社