日本工業経済新聞社(群馬)
2021/09/17
【群馬】長野原町立浅間小学校24年度スタート 23年度に改修工事着手
長野原町は、応桑小学校(応桑20−2)と北軽井沢小学校(北軽井沢1924−44)の2校を浅間小学校として2024年度に統合する方針を示した。現在、教育委員会事務局で統合に対する詳細な内容を検討している。統合先には、23年度に統合し空き施設となる西中学校(応桑1543−310)を利用。小学校へ仕様を変更するため21年度は内部で概略設計を進め、22年度に設計、23年度の工事着手を目指す。
町内にある小中学校の統合計画は、町長を委員長とし有識者や議員、町民などを含めた検討委員会を19年1月から開催し慎重に進めてきた。これまでに、準備委員会を数回開催し、各学校の統合に向けた具体的な内容を議論。21年3月の準備委員会において、24年度に応桑小と北軽井沢小を統合し、浅間小としてスタートすることを決定した。児童数の減少や維持管理費などの諸課題に小学校統合で対応する。
統合の対象となる応桑小は、1990年にRC造2階建ての校舎が竣工。建物敷地面積は3981uで運動場敷地面積が5186uとなる。敷地内には体育館やスケートリンクなどが備わっている。2021年9月時点で児童数が31人。
一方の北軽井沢小は、建物敷地面積が1万277uで運動場敷地面積が1万2875u。敷地内には体育館やスケートリンクのほかにテニスコートを整備している。校舎はRC造2階建てで1988年に完成した。同時点で児童数が64人。
それぞれの小学校の立地や地域住民の意見を元に準備委員会で協議した結果、中間地点にある西中を利用することが決定した。西中は建物敷地面積が6489u、運動場敷地面積が1万4924uの規模。78年に完成したRC造3階建ての校舎は、2011年に耐震補強が完了している。体育館やテニスコートが3面整備されている。
西中を24年度から小学校として利用するために、教室や特別室などを小学校の基準に変更する必要がある。21年度はこれまでに小学校部会を1度開催し改修を含めた統合計画を検討。年度末までに準備委員会で改修の概略設計を提示し、内容を決定する。順調に進めば22年度は改修に対する設計を行い、23年度に工事着手となる。
具体的な改修内容は今後決定していくが、教室など建物の改修のほかにスクールバスの待避所や遊具の整備などが想定される。西中の敷地内にはプールが整備されていないものの、中央小(大津4)のプールを活用するため建設は予定していない。
浅間小に先立ち、23年度に東中と西中の2校を統合し長野原中学校として開校する。07年に校舎が完成した東中への統合が決定しており、改修工事などは行わず現状の施設を利用していく。また、21年4月に中央小と第一小が統合する形で新たに中央小として開校している。
全ての小学校および中学校の統合が順調に進めば、24年度には町内の小学校が2校、中学校が1校となる。空き校舎となる小学校の使い方は、すでに統合した第一小も含め今後検討していく。