名古屋市住宅都市局は、守山区日の後の住宅用地約1万平方bについて、民間事業者の公募に備えた調査に着手する。本年度は、事業者ヒアリングなどを通じて参入意向を把握し、2022年度以降の公募に備える方針だ。
対象地(志段味第3工区)は、名古屋多治見線の志段味西小学校東交差点から吉根4号線第1号線に入り、日の後交差点の南東側に位置する。敷地面積は1万0017平方b。
事業者ヒアリングは、10社程度を対象に実施する考え。ヒアリングを通じて、民間事業者が参入が見込める開発事業の内容の他、参入に当たっての課題、条件、価格、参入意向を把握する。調査ではこの他、志段味第3工区を含む地区用地に設けている地区のコンセプト(環境、子育て、コミュニティーの三つ)について、民間事業者の参入に与える影響を評価する。また、志段味第3工区の開発事業者を募集するに当たって新たなコンセプトが必要かどうかも検討する。
同地を含む地区は、これまで志段味循環型モデル住宅・定住促進住宅と生活支援施設(ドラッグストア、コミュニティー公園)を整備してきた。06年に志段味循環型モデル住宅(シティファミリー志段味)、09年に定住促進住宅(エコビレッジ志段味)の管理を開始。13年には、現在のドラッグストアのある敷地(志段味第2工区)と志段味第3工区の敷地を対象に、開発事業者を公募したが、応札者がなく不調となった。16年に志段味第2工区のみを対象として事業者を公募。第2工区は18年に開店している。
同局によると、22年度以降に事業者の公募を実施するかどうかは、本年度のヒアリングの結果をみて判断するという。事業者公募に当たっての公募資料の作成は、直営または外部委託のいずれかを考慮に入れているとしている。土地活用の方法は、第2工区と同様、売却または定期借地とするのが有力だ。
提供:建通新聞社