電子関連やセラミック製品などを扱うイビデン(大垣市神田町2ノ1)は、岐阜県大野町が進出企業を募集していた東海環状自動車道大野神戸町インターチェンジ周辺にある約15fの工業用地の取得を決めた。
9月10日に岐阜県庁で古田肇知事立ち会いの下、大野町の宇佐美晃三町長と青木武志社長が基本協定を結んだ。
今後、同町がイビデンの意向を聞き、オーダーメード型で造成を行う。造成工事着手は2021年度内を目指していく。引き渡しは23年10月を予定する。
同社は、新たな施設について操業時期や規模などは未定としている。生産品目については、高機能ICパッケージ基板を軸に市場の動向をみながら決める。
青木社長は「デジタル技術進化と脱炭素社会に向け世界の構造が変わろうとしている。中長期的に事業再編や生産品目見直し、生産拠点最適化を進めていく。その一環で進出することになった。事業所の中では最大面積となる。未来の一歩への布石として活用する」とあいさつした。
宇佐美町長は「町の中核となる土地に県を代表する企業が進出することをうれしく思う。地域の活性化、雇用の創出に期待している」と応えた。
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建通新聞社