宿毛市は、老朽化した学校給食センターの高台移転に向け設計業務を日総建(東京都渋谷区)に委託した。2022年8月をめどに取りまとめる。
構造は設計段階で決定し、平屋か一部2階建てで延べ約2100平方bの規模を想定している。開設時の受配校は、小学校7校、中学校5校の計12校で1日当たり実質1600食、加えて災害時対応で200食を含み最大1800食を供給する。
センター内には、40人程度が収容できる会議室兼調理実習室や職員用の事務室、男女別休憩室、更衣室、専用トイレなどを配置。敷地内には、従業員と配送車の駐車場を整備する。調理の使用熱源は安全性、イニシャルコスト、ランニングコスト、二酸化炭素排出量など、環境への配慮を総合的に勘案し、オール電化対応とする。災害停電時の対応として自家発電装置、太陽光発電による蓄電設備についても検討を進める。厨房(ちゅうぼう)機器の導入は、食品衛生上の危害の発生を防止するため、重要な工程を管理するHACCPの概念に基づき、省エネルギーへの配慮や災害時対応として、炊き出しなど食事提供に活用できる設備とする。
今後、移転先である旧松田川小学校の校舎とプールの解体を9〜10月、建築工事と水道引込み工事を22年度上半期までに発注する。解体工事費は21年度当初予算で5255万円を計上済み。センターの概算建設工事費は、電気、機械、外構工事を含み13億2000万円(税込み)。
敷地面積は1万7353平方b。建設地は和田2816ノ1。
提供:建通新聞社