建設業の大きな魅力に、一品生産がある。
男子生徒の一人に聞けば「でも、難しそう」と、印象を率直に。彼には高いハードルに映るようで、就職先には製造業を選んでいるとも話してくれた。
そばに居合わせた若手の職人さんが疑問を呈し、「建設業は、むしろ簡単」と反論。その理由として、「現場は、いろんな業種のチームワークで成り立ち、(全体の部分を担う)自分の持ち場に、全力を尽くせばいい。他の職人さんから学ぶことも多く、日曜大工の役に立ったり。現場が短期間で移るため、景色が変わって面白い」と主張。なにより「施主や元請など皆さんに、喜んでもらえる」と、実感を込めた。
また、他の男子生徒は作業直後「思った以上に、力が必要」と自分の非力を痛感した。
職人さんたちが、難しい作業とはいえ、テキパキ可能なのは、日々努力の成果で、たまもの。困難を克服した先にこそ、魅力がある。伝えたい本質だ。