宇和島市は「道の駅津島やすらぎの里」の再整備基本計画案を取りまとめた。長期休止している温浴施設を含め全面的に更新する計画で、導入する機能として温浴施設、レストラン、特産品販売所、イベント広場、情報スペース、トイレ、防災機能、駐車場などを想定している。民間事業者のノウハウを最大限に生かすことのできるよう設計段階で指定管理者を選定する事業手法を視野に入れており、2025年度中の供用開始をめどに必要な手続きを進める計画だ。
既存施設は供用開始後約18年が経過し、地盤沈下や設備の老朽化による不具合に対する抜本的解決が困難であることに加え、新型コロナウイルス感染症の影響による利用者減少により20年11月から温浴施設(温泉、プール、レストラン)を長期休止している。
基本計画案によると再整備に伴い導入する機能は温浴施設、レストラン、特産品販売所(倉庫含む)、イベント広場、芝生広場、情報スペース、トイレ、管理諸室、防災機能、駐車場を見込む。導入規模は温浴施設が1500平方b、レストランが150平方b、特産品販売所(情報スペース含む)が600平方b、イベント広場が2000平方b、芝生広場が1000平方b、トイレが150平方b、管理諸室が120平方b、防災機能が60平方b、駐車場が1万4600平方b、緑地などが9390平方bとなっている。
事業手法は施設の早期再開の視点から市で施設整備を行った上で民間運営事業者に施設運営を委託する方式を採用する方針。さらに、施設の設計段階から指定管理者を選定し、指定管理者の要望や意見を施設設計に反映させ、効率的な運営や施設維持管理が行えるようにする。順調なら21年度中に設計者と指定管理者を選定し、23年度に既存施設解体し、建設工事着手、25年度中の供用開始を想定している。
所在地は津島町高田甲830ノ1。
提供:建通新聞社