富山県農林水産部は、中村大池粟屋池地区農村地域防災減災事業(ため池整備)について、測量設計業務を朝日コンサルタンツで進めている。22年度の着工を目指す。
氷見市中村の中村大池は堤高6・04メートル、堤長177・80メートル、水量4万3400立方メートル、粟屋池は堤高5・52メートル、堤長81・80メートル、水量1万7300立方メートルの前刃金式ため池。受益面積20・9ヘクタール。洪水吐の老朽化が著しく、能力不足のため、早急に改修を行い、農業用水源の確保と災害の未然防止を図る。
整備内容によると、堤体補強として上流斜面の保護工(布製型枠工)を行うほか、表面遮水壁工法(遮水シート)により本堤を改修し、トレンチ(床掘)を設ける。取水施設では、斜樋管をφ400ミリ鋼製とし底樋管に接続。φ150ミリ取水孔(ため池栓)2孔、φ250ミリスライドゲートを設置する。
総事業費は8億4000万円。25年度の完成を予定している。